UhiyamaLAB個人開発者の創作備忘録

【RPGツクール】カットシーンの作成とカメラ演出の追加 Galv_CamControl.js

2024/11/282024/11/28ゲーム開発RPGツクール

RPGツクールでのカットシーン制作は、UnityやUnreal Engineと比べて驚くほど簡単です。今回は基本的なカットシーンの作成方法とカメラ演出の追加方法を解説します。

  1. 基本的なカットシーンの作成
  2. カメラ演出の追加
  3. リッチなカットシーンの完成

1. 基本的なカットシーンの作成


RPGツクールでは、以下の基本機能を組み合わせるだけでカットシーンを作成できます:

  • 文章の表示:キャラクターのセリフ
  • フキダシアイコン:キャラクター頭上の感情表現
  • 移動ルート:キャラクターの移動パターン設定
  • 透明状態:プレイヤーキャラの一時的な非表示

UnityやUnreal Engineなどでカットシーンを作成していると、RPGツクールのフキダシアイコンや移動ルートのキャラ指定の簡潔さに驚きます。この部分は本当に洗練されてて素晴らしいです。

RPGツクールは同人ゲームなどに利用されることが多いですが、多人数開発をする場合も、個人開発をする場合も、イベントの名前などは丁寧に設定したほうが良いです。特にゲーム開発は製作が進むほどデータが複雑化していくので、こうした小さな気配りが将来の自分を助けたりします。

カットシーンっぽくなりましたが、少し物足りないですよね?

2. カメラ演出の追加

基本機能だけでも十分なカットシーンは作れますが、カメラワークを加えることでより印象的な演出が可能になります。今回は「Galv_CamControl」プラグインを使用します。

参考:Galv_CamControl プラグイン配布ページ

Galv_CamControlの基本設定

  • カメラをキャラクターAに向ける:CAM EVENT 1
  • カメラをキャラクターBに向ける:CAM EVENT 2
  • プレイヤーにカメラを戻す:CAM PLAYER

RPGゲームに限らず、よくできたゲームは「この場所へ行け」「このアイテムを取ってこい」と文章で指定するだけではなく、必ず目的地を一度カメラに映すなどして、プレイヤーにクリアのためのヒントを提示します。

今回のカメラシステムはカットシーンだけでなく、こうした「見せて伝える」にも応用できるので、是非活用してみてください。ゲーム体験が飛躍的に向上するはずです。

💡 応用テクニック:対峙シーンでは、キャラクター間に空のイベントを配置し、そこにカメラを固定することで迫力のある演出が可能です。

3. リッチなカットシーンの完成

会話+移動+吹き出しに「カメラ」を加えただけで、イベントシーンがよりダイナミックになったのがわかると思います。

2Dゲームのカットシーンは画面に動きがないと一気に単調に見えてしまうため、カメラ演出を使ってプレイヤーを飽きさせないようにしましょう。


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