概要
Blenderは、ショートカットキーを使いこなすことで作業効率が飛躍的に向上するソフトウェアです。メニューから操作を探すよりも、キーボードで直接コマンドを実行する方が圧倒的に速いからです。この記事では、初心者が最初に覚えるべき必須ショートカットを紹介します。
変形の基本:G・R・S
3Dモデリングで最も頻繁に使用する操作が「移動」「回転」「拡大縮小」です。これらは頭文字で覚えましょう。
| キー | 操作 | 英語 |
|---|
G | 移動(Grab) | Grab |
R | 回転 | Rotate |
S | 拡大縮小 | Scale |
軸を指定する
変形操作の後に軸キーを押すと、その軸方向のみに制限されます。
G → X: X軸方向のみに移動
R → Z: Z軸を中心に回転
S → Y: Y軸方向のみに拡大縮小
Shift + 軸キーで、その軸を除外した変形も可能です(例:G → Shift + ZでXY平面上のみ移動)。
モード切り替え
| キー | 操作 |
|---|
Tab | オブジェクトモード ↔ 編集モードの切り替え |
Ctrl + Tab | モード選択メニュー(パイメニュー) |
オブジェクト操作
| キー | 操作 |
|---|
Shift + A | オブジェクト追加メニュー |
X または Delete | 選択したオブジェクトの削除 |
Shift + D | 複製(Duplicate) |
Alt + D | リンク複製(元オブジェクトと連動) |
Ctrl + J | 選択オブジェクトを結合(Join) |
P | 分離(編集モードで選択した部分を別オブジェクトに) |
選択操作
| キー | 操作 |
|---|
A | 全選択 / 全解除 |
B | ボックス選択(矩形選択) |
C | サークル選択(ブラシ選択) |
Alt + 左クリック | ループ選択(辺/面をループで選択) |
Ctrl + クリック | 最短経路選択 |
L | リンク選択(つながっている部分を選択) |
Ctrl + I | 選択の反転 |
編集モードの操作
| キー | 操作 |
|---|
1 | 頂点選択モード |
2 | 辺選択モード |
3 | 面選択モード |
E | 押し出し(Extrude) |
I | 面の差し込み(Inset) |
Ctrl + R | ループカット |
K | ナイフツール |
F | 面を張る / 辺を作成 |
M | マージ(頂点の結合) |
ビュー操作
| キー | 操作 |
|---|
Numpad 0 | カメラビュー |
Numpad 1/3/7 | 正面/右側面/上面ビュー |
Numpad 5 | パースペクティブ ↔ オルソグラフィック |
Numpad . | 選択オブジェクトにフォーカス |
Home | 全オブジェクトが見えるようにビュー調整 |
/ | ローカルビュー(選択オブジェクトのみ表示) |
Z | シェーディング切り替えメニュー |
N | サイドバーの表示/非表示 |
T | ツールバーの表示/非表示 |
保存・取り消し
| キー | 操作 |
|---|
Ctrl + S | 保存 |
Ctrl + Shift + S | 別名で保存 |
Ctrl + Z | 元に戻す(Undo) |
Ctrl + Shift + Z | やり直し(Redo) |
Ctrl + Q | Blenderを終了 |
覚え方のコツ
- 毎日少しずつ: 1日3つずつ新しいショートカットを覚える
- 意識的に使う: メニューから操作したくなっても、あえてショートカットを使う
- 関連付け:
G=Grab、R=Rotate、S=Scale のように英語と関連付ける
- チートシート: 画面横に一覧を貼っておく
まとめ
- G・R・S: 変形の基本3操作
- Tab: モード切り替えの要
- Shift + A: オブジェクト追加
- E: 押し出し(モデリングの基本)
最初はすべてを覚える必要はありません。まずはG・R・S・Tabの4つから始めて、徐々にレパートリーを増やしていきましょう。