【Blender】ビューポート操作を完全マスター

作成: 2025-12-06

Blenderのビューポート操作(回転、パン、ズーム)をマスターし、3D空間での快適な作業環境を構築する方法

概要

Blenderで3Dモデリングを始めるにあたり、最初にマスターすべきなのが「ビューポート操作」です。3D空間を自由に動き回れなければ、効率的な作業は不可能です。この記事では、ビューポートの基本操作から応用テクニックまでを解説します。

ビューポートとは?

ビューポートは、Blenderで3Dシーンを表示・編集するためのメインウィンドウです。デフォルトでは画面中央に配置されており、この中で3Dオブジェクトを様々な角度から確認しながら作業を行います。

ビューポートは「仮想カメラ」のようなものと考えると理解しやすいでしょう。この仮想カメラを自由に動かすことで、モデルのあらゆる面を確認できます。

基本操作:回転・パン・ズーム

ビューポート操作の基本は3つです。すべて**中央マウスボタン(ホイール)**を使用します。

操作マウス操作説明
回転中央ボタンをドラッグシーンの中心を軸にカメラを回転
パン(平行移動)Shift + 中央ボタンをドラッグカメラを上下左右に移動
ズームホイールを回転カメラを前後に移動(拡大/縮小)

テンキーがない場合

ノートPCなどでテンキーがない場合は、「編集」→「プリファレンス」→「入力」から「テンキーを模倣」にチェックを入れることで、キーボード上部の数字キーでテンキーの機能を代用できます。

パースペクティブとオルソグラフィック

ビューポートには2つの表示モードがあります。

パースペクティブ(透視投影)

  • 遠近感がある表示方法
  • 人間の目で見たように、遠くのものは小さく表示される
  • シーンの全体像を把握するのに適している

オルソグラフィック(平行投影)

  • 遠近感がない表示方法
  • すべてのオブジェクトが実際のサイズ比で表示される
  • 正確な位置合わせやモデリング作業に適している

テンキーの5、またはビューメニューから切り替え可能です。

ビューの固定方向

モデリング作業では、特定の方向からビューを固定したいことがよくあります。

キービュー方向
Numpad 1正面(Front)
Numpad 3右側面(Right)
Numpad 7上面(Top)
Ctrl + Numpad 1背面(Back)
Ctrl + Numpad 3左側面(Left)
Ctrl + Numpad 7下面(Bottom)

カメラビュー

最終的なレンダリングで使用されるカメラの視点を確認するには:

  • テンキー0: カメラビューに切り替え
  • Nキー → サイドバー → 「ビュー」タブ → 「カメラをビューにロック」: ビューポート操作でカメラ位置を調整可能

よくある問題と解決方法

回転の中心がずれる

オブジェクトを選択した状態でテンキーの.(ピリオド)を押すと、選択オブジェクトを中心にビューがリセットされます。

ズームが効かなくなる

ズームの限界に達することがあります。Shift + 中央ボタンでパンしてから再度ズームするか、テンキー.でビューをリセットしてください。

オブジェクトが見えなくなった

Homeキーを押すと、シーン内のすべてのオブジェクトが収まるようにビューが調整されます。

まとめ

  • 中央マウスボタンがビューポート操作の要
  • 回転・パン・ズームの3操作を体に覚えさせる
  • パースペクティブ/オルソグラフィックは用途に応じて使い分け
  • テンキーで固定方向のビューに素早くアクセス

ビューポート操作は、Blenderを使う限り常に行う基本動作です。最初のうちは意識的に練習し、無意識に操作できるようになることを目指しましょう。