【VRChat】Unityの画面と操作:VRChatのワールド制作で使うのは4つの窓だけ

作成: 2026-09-09

Hierarchy・Scene・Inspector・Projectの役割を分け、Cubeを置いて動かして保存するまで。視点で迷子になったときの復帰、Cubeが床に埋まる理由、使わないUnity機能の扱いも解説します。

Unityを初めて開くと、窓がいくつも並んでいて、どこを見ればいいのか分かりません。メニューも項目が多く、押していいのか迷います。

覚える範囲は、見た目ほど広くありません。VRChatのワールド制作で使うのは、Unityのごく一部だけ です。窓は4つ、操作は3つ覚えれば、床も壁も家具も置けます。

この記事では、その4つの窓の役割を分けて、Cubeを1つ置いて動かして保存するところまでを解説します。

モニターに映る制作画面を見ながら、床の上にCubeを置いている様子

この記事でわかること

  • 4つの窓がそれぞれ何を担当しているか
  • 移動・回転・拡大の3つの操作
  • Sceneで迷子になったときに戻る方法
  • いま覚えなくていいUnityの機能

環境構築 を終えて、Worldsプロジェクトを開いた状態から始めます。

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覚えるのは4つの窓だけ

画面はいくつも区画に分かれていますが、当面使うのは4つです。担当がはっきり違います。

Hierarchy・Scene・Inspector・Projectの4つの窓と、それぞれの担当
  • Hierarchy(ヒエラルキー) は、いまワールドに置いてあるものの一覧 です。名前が縦に並びます
  • Scene(シーン) は、配置する場所 です。制作者の視点で見る作業画面で、ここでオブジェクトを動かします
  • Inspector(インスペクター) は、選んだものの設定 です。位置や大きさ、色などが並びます
  • Project(プロジェクト) は、素材の置き場 です。画像や音、作ったスクリプトが入っています

この4つの関係で、最初につまずくのが Hierarchy と Project の違いです。

ワールドに存在するのは、Hierarchyに名前があるものだけ です。Projectは倉庫で、そこに素材があっても、まだ部屋には置かれていません。Projectの画像をクリックしても、Sceneには現れません。

もう1つ、Inspectorが空っぽなのは、何も選んでいないだけ です。Hierarchyで名前をクリックすると、その設定が出てきます。

このほかに GameConsole という窓もあります。Gameは「実際にプレイヤーから見える画面」、Consoleは「エラーやログが出る場所」です。この2つは後の記事で使います。

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実践:Cubeを置いて、動かして、保存する

いちばん基本の操作を一巡します。完成すると、床の上に立方体が1つ置かれた状態がファイルに保存されます。

1. Cubeを置く

Hierarchyの何もないところで右クリックして、「3D Object → Cube」 を選びます。

Hierarchyに Cube という名前が追加され、Sceneの中央に立方体が現れます。これで「ワールドに置いた」ことになります。

Cubeを選んだ状態でInspectorを見ると、いちばん上に Transform という欄があります。ここに位置・回転・大きさが並んでいます。

項目意味
Position位置。X・Y・Zの3方向
Rotation回転。それぞれの軸まわりに何度
Scale大きさの倍率。1が元の大きさ

UnityのCubeは1辺が1単位で、VRChatでは1単位を1mとして扱います。つまりこの立方体は1m角です。

2. 数値で動かす

InspectorのPositionのYに 0.5 と入力してみてください。Cubeが少し上へ移動します。

なぜ0.5なのかというと、オブジェクトの位置は中心を指す からです。1m角のCubeをY=0に置くと、下半分の50cmが床に沈みます。中心を0.5にすると、下面がちょうど0になって床に乗ります。

これは今後ずっと使う考え方です。壁でも家具でも、「置きたい高さ+厚みの半分」で計算します。

3. ドラッグで動かす

数値だけでなく、Sceneの中で直接つかんで動かすこともできます。

移動はW、回転はE、拡大縮小はRで切り替える

Cubeを選んだ状態で、キーボードの W を押します。Cubeに3本の矢印が出ます。矢印をドラッグすると、その方向にだけ動きます。

  • W(移動): 3本の矢印。ドラッグした方向へ動く
  • E(回転): 3本の弧。ドラッグすると回る
  • R(拡大縮小): 3本の棒。ドラッグすると伸び縮みする

矢印が出ないときは、何も選んでいないか、W以外のモードになっています。

大まかな配置はドラッグ、正確な位置は数値入力 と使い分けます。「壁を床にぴったり合わせる」のような作業は、Inspectorに直接数字を入れるほうが確実です。

4. 親子にしてみる

Hierarchyで、あるオブジェクトを別のオブジェクトの上にドラッグすると、親子 になります。子は親の名前の下に、少し右にずれて表示されます。

親子にすると、親を動かせば子もついてきます。机と、その上に乗せた小物をまとめて動かしたいときに便利です。

ただし1つ落とし穴があります。親のScaleは子にも掛かります。 親を2倍にすると、子も2倍になります。しかも親が縦に潰れていると、子は縦に潰れた状態で計算されます。

だから、位置をそろえたいだけなら、中身が空のオブジェクト(Create Empty)を親にする のが安全です。空のオブジェクトはScaleを1のままにしておけます。

5. 保存する

Ctrl + S を押します。これで シーン が保存されます。

シーンとは、「どこに何をどう置いたか」を記録したファイルです。Projectの中に .unity という名前で入っています。

Unityは自動保存しません。置いただけでは保存されていない ので、こまめに押す癖をつけてください。

6. 確かめる

ここまでで、4つの窓と3つの操作をひととおり使いました。

確認期待する結果
Hierarchy作ったCubeの名前が並んでいる
InspectorPosition の Y が 0.5、Cubeの下面が床に乗っている
W を押す3本の矢印が出て、ドラッグで動く
親をドラッグ子も一緒についてくる
タブの表示Ctrl + S のあと、シーン名の横の * が消える

最後の * が、保存されているかどうかの目印です。これが付いていたら、まだ保存されていません。

迷子になったら、Fキーで戻る

Sceneビューで視点を動かしていると、いつの間にか何もない灰色の空間に出てしまうことがあります。

選んだ物を見失っても、Fキーで画面の中央に戻る

Cubeが消えたわけではありません。 視点が遠すぎるか、別の方向を向いているだけです。

戻り方は簡単です。

  1. Hierarchyで、見たいオブジェクトの名前をクリックする
  2. マウスカーソルを Sceneビューの上に置く
  3. F キーを押す

そのオブジェクトが画面の中央に来ます。この操作は、これから何百回も使うことになります。

視点の動かし方も覚えておきます。

操作動き
右ドラッグその場で見回す
右ドラッグ中に W A S D見ている方向へ飛ぶ
ホイール前後に寄る・引く
中ボタンドラッグ上下左右に平行移動

Sceneビューの視点は、プレイヤーが見る景色とは関係ありません。 ここでどれだけカメラを動かしても、ワールドに入ったときの位置は変わりません。

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いま覚えなくていいこと

Unityにはゲーム制作用の機能がたくさんありますが、VRChatのワールド制作では使わないものが多くあります。

Terrain(地形)、Cinemachine(カメラ演出)、描画方式の設定画面、Animatorの複雑な状態管理。これらのメニューを見かけても、いまは開かなくて構いません。

特に注意したいのが、一般的なUnity入門の記事 です。多くはVRChatとは違う描画方式(URPなど)を前提にしていて、そのまま真似ると素材が表示されなくなります。VRChat向けの解説を探してください。

Worldsプロジェクトを作った時点で、VRChat用の設定はすでにそろっています。自分で変える必要はありません。

Playボタン(画面上部の三角)も、この記事の範囲では押さなくて構いません。押すと画面が少し暗くなって、そのあいだに変えた設定は停止すると全部消えます。押してしまったら、もう一度押して戻してください。

おまけ:先に知っておくと良いこと

  • Ctrl + Z で戻せる: 置いたものを消したり、動かしすぎたりしたときは元に戻せます。ただしファイルの削除など、戻せない操作もあります
  • 名前は分かりやすく付ける: Cube (1) Cube (2) が10個並ぶと、どれが何か分からなくなります。Floor BackWall のように役割で名前を付けます
  • Hierarchyの並び順に意味はない: 上下を入れ替えても、見た目や動作は変わりません。整理しやすい順に並べて構いません
  • Sceneの2D切り替えに注意: Sceneビューの上に「2D」というボタンがあります。押すと立体的に見えなくなるので、いつのまにか押していたら戻します
  • 窓の配置は変えられる: 誤って窓を消してしまっても、Windowメニューから戻せます。配置ごと戻したいときは Layout から Default を選びます

まとめ

Unityで最初に覚えるのは、これだけです。

  • 使う窓は4つ。Hierarchyは一覧、Sceneは配置、Inspectorは設定、Projectは倉庫
  • ワールドに存在するのは、Hierarchyに名前があるものだけ
  • 位置は中心を指す。1m角のCubeは、Y=0.5で床に乗る
  • 迷子になったら、名前をクリックしてSceneの上で F

操作に迷ったときの問いかけは、「いま自分は、どの窓を触っているのか?」 です。倉庫を触っているのか、現場を触っているのか。ここが分かれば、たいていの混乱は解けます。

次は、この操作で実際に歩ける場所を作ります。床・スポーン・落下復帰を作って歩く へ進んでください。

VRChat このセクションのノート63