【VRChat】公開前チェックリスト:初めて来る人の目で1周する

作成: 2026-09-09

公開前に確かめる10項目を、実際に1周しながら見ていきます。スポーン地点、落下、当たり判定、鏡、音量、端末、容量。作った本人が見落としがちなところを順に潰します。

ワールドが形になりました。あとはアップロードするだけです。

ただ、作った本人はどこに何があるか知っています。 迷わないのは、迷わない道を知っているからです。初めて来た人には、まったく違う景色が見えています。

この記事では、公開前に確かめる10項目 を、実際に1周しながら見ていきます。

初めて来た人の目で、部屋を1周する

この記事でわかること

  • 通しておくべき3つの項目
  • 見落としを見つけるための歩き方
  • 端末と容量の確認
  • どこまでやれば公開してよいか

ワールドをアップロードする の直前に読んでください。

Sponsored


3つだけは必ず通す

10項目を全部やる時間がないときもあります。この3つだけは通してください。

スポーン・落下・当たり判定の3つは必ず確かめる
項目崩れていると
スポーン地点入った瞬間に壁の中、空中、床下
落ちない隙間から落ちて、戻れなくなる
当たり判定壁をすり抜ける、床を突き抜ける

この3つは「遊べるかどうか」に直結します。 見た目が多少雑でも遊べますが、入った瞬間に床下へ落ちるワールドは、誰も2回目に来ません。

残りの7項目は、体験の質を上げるものです。時間があるときに順に潰してください。

Sponsored

実践:初めて来た人の目で1周する

Build & Test を起動して、縛りを入れながら 1周します。気づいたことは、直さずに書き留めていってください。

縛りを入れて、初見の目で1周する

1. 入った瞬間を見る

入った直後の1秒 に、いちばん情報があります。

確認見るところ
立っている場所床の上か。壁にめり込んでいないか
向いている方向いちばん見せたいものが正面にあるか
明るさ暗すぎないか。目が慣れるまで待たされないか
何をすればいいか進む方向が見当つくか

向きは見落としやすいところです。 スポーン地点のオブジェクトを回すだけで、第一印象が変わります。詳しくは 動線と居心地 にあります。

2. 振り返らずに歩く

一度も振り返らずに、行けるところまで歩いてください。

この縛りが効きます。作った本人は無意識に「あっちに何かある」と分かっているので、普通に歩くと見落とします。

確認見るところ
進む先が分かるか案内、明るさ、道の形で伝わっているか
行き止まりで困らないか戻る道が分かるか
段差でつまずかないか上れると思った段に上れるか

3. 触れそうな物を全部触る

「触れそうに見える物」を、片端から触ってください。

確認起きがちなこと
ボタン押せると思ったのに反応しない
椅子座れると思ったのに座れない
小物掴めると思ったのに掴めない
飾り掴めてしまって、投げられる

「触れそうなのに触れない」も、「触れるはずがないのに触れる」も、どちらも困ります。 触れないものは触れないと分かる形にしておくのが親切です。

4. わざと変な場所へ行く

壊しにいってください。 来場者は必ずやります。

試すこと見つかること
壁の隅に体を押し込むすり抜ける場所
段差から飛び降りる落ちて戻れない場所
部屋の外へ出ようとする見えてはいけない裏側
手すりに乗る乗れてしまう場所

落ちて戻れない場所が1つでもあれば、直すか、戻す仕掛けを入れてください。 落下したら復帰させる の仕組みが使えます。

5. 鏡と音を確かめる

この2つは、置いたまま忘れられがちです。

確認見るところ
鏡が最初からオンになっていないか常時オンは重くなります
鏡を切る手段があるかオフにできるボタン
BGMの音量入った瞬間に大きすぎないか
音量を変えられるか下げる手段があるか

音量は控えめから始めてください。 大きすぎる音で迎えられると、それだけで出ていく人がいます。BGMと空間音響いろんな人が使えるようにする を参照してください。

6. 別のアバターで1周する

小さいアバターに変えて、もう1周してください。

確認見つかること
ボタンに手が届くか高すぎる配置
看板が読めるか見上げないと読めない文字
通れるか段差や隙間の通りにくさ

大きいアバターでも試すと、天井や梁の低さが分かります。

7. 2人で確かめる

Build & Test で Number of Clients を 2 にします。

確認見るところ
仕掛けが両方の画面でそろうか扉、照明、椅子
途中から入った人にも伝わるか一度退出して入り直す
相手の姿が見えるか鏡越しも含めて

同期まわりで困ったら 所有権を理解する を見てください。

端末と容量を確かめる

歩いて確かめたら、最後に数字と端末を見ます。

確認どこで見るか
ダウンロードの大きさSDKのビルド画面
動きの重さGameビューの Stats
Android版があるかSDKのワールド一覧
スマホでの見え方実際にスマホから入る

入室に時間がかかると感じたら、ワールドの容量を減らす の手順で減らしてください。

Android版も出すなら、PCで確かめたことをもう一度Androidでも確かめます。 特に明るさとシェーダーは、別物になっていることがあります。

Sponsored

どこまでやれば公開してよいか

完璧を目指すと、いつまでも公開できません。基準はここです。

遊べないものは直す。それ以外はあとで直せる

入った人が、迷わず・落ちず・やることが分かる。

この3つが通れば、公開して構いません。

まだ直す公開してよい
落ちて戻れない場所がある家具の位置が少し気になる
進む方向が分からないテクスチャがもう少し良くできそう
主要な仕掛けが動かない演出をもっと足したい
真っ暗で何も見えない音が思ったほど良くない

右側は、公開したあとで直せます。 そして、公開したあとに来た人の報告のほうが、自分の思い込みより役に立ちます。

続きは 公開してからの育て方 にあります。

おまけ:先に知っておくと良いこと

  • メモは直さずに書き留める: 歩いている途中で直し始めると、1周が終わりません。全部書いてから、まとめて直します
  • 時間を空けてもう1周: 1日置いてから歩くと、忘れていた場所が見えてきます
  • 誰かに1周してもらう: 友達1人に歩いてもらうだけで、自分では気づかない場所が出てきます。何も説明せずに歩いてもらうのがコツです
  • Privateで上げて確かめる: 公開する前に、自分だけが入れる状態でアップロードして確かめられます。実際の読み込み時間もここで分かります
  • サムネイルを撮り直す: 一覧で最初に目に入るのはサムネイルです。いちばん良い景色を撮っておいてください

まとめ

公開前の確認は、視点を変えて1周する作業です。

  • スポーン地点・落下・当たり判定の3つは必ず通す
  • 振り返らずに歩く、触れそうな物を全部触る、わざと壊しにいく
  • 別のアバターと2人でも確かめる
  • 最後に容量と端末を見る

上げる前の問いかけは、「迷わず、落ちず、やることが分かるか」 です。ここが通れば、公開して構いません。

上げる手順は ワールドをアップロードする、公開したあとは 公開してからの育て方 へ進んでください。

VRChat このセクションのノート63